株式会社レンタルのニッケン様

レンタル・製造 従業員数 約4,000名

データ分析×インタビューで課題を細分化、広く課題解決。

株式会社レンタルのニッケン様

人事制度整備や組織風土調査の実施等では過去にお取引のあった、株式会社レンタルのニッケン様。今回は新たな試みとして、組織風土調査の結果をより深く分析したいとのオーダーをいただきました。調査結果全体のデータ分析と、ピックアップした支店へのインタビュー調査の実施。これまでよりもより細やかに、課題とその打ち手について検討することができました。

※本記事は株式会社レンタルのニッケン様のご担当者の皆様に話を伺いました

出会いとこれまでの取り組み

調査をしても、結果を活かしきれなかった。ならば、プロの力が必要だ。

レンタルのニッケンでは、企業理念として「有料ボランティアの精神」を掲げています。他の会社や人がやっていないこと、やりたがらないことも、私たちは率先してやる。そのためには働く人に、「元気な社員」でいてもらうことが大切です。みなさんが元気に働けるよう、いくつもの制度や施策にも取り組んでいます。たとえば本名ではなくビジネスネームで呼ぶ制度や、社員を役職で呼ばず「〇〇さん」と呼ぶ「さんさん運動」。そして、今回取り上げる組織風土調査です。

組織風土調査は以前から行っていたのですが、主に2つの課題がありました。1つは、全社的な調査だけでは、細かい点まで実態の把握が難しくなっていたこと。私たちは200以上の事業所を抱えています。個別事業所での課題まで、カバーできなくなっていました。2つ目は、詳細の把握が難しいからこそ課題への対処が追いつかず、せっかくの調査結果を活かしきれていなかったことでした。こういった調査は、やりっぱなしでは意味がありません。自分たちだけではやりきれないところのサポートとして、ヒューマンリンクさんへ依頼をしました。

これまで行った施策

  • 組織風土調査

ヒューマンリンクとの関係性

組織課題を明確にすることで、支店が課題を「自分ごと」にできる。

2024年度には、調査結果の詳細なデータ分析と、組織風土に関係する重要な指標である「社員エンゲージメント」を向上させるための要因深掘りを目的とした複数支店へのインタビューをヒューマンリンクさんへお願いしました。データでのマクロな視点と、現場へ入り込んだミクロな視点、両方から、私たち組織の課題や強み・弱みの抽出をいただけたと感じます。ヒューマンリンクさんには直接現場へお越しいただき、従業員がどのような環境で働いているか知ってもらいました。加えて私たちからも、業務に関する資料を共有。結果、より深く現場の知識・視点を持った上で、課題抽出へ取り組んでいただくことができたと考えています。

組織風土調査、そしてその分析や課題抽出を実施した結果、本社と各支店の連携・役割分担が適切になりました。以前は支店から「調査を行う本社の意図がわからない」「この改善は本社と支店、どちらがやるの?」という不安な声を聞くことがありました。課題がクリアでなかった分、誰がどのように取り組むかも決めきれないところもありました。今回それらが明瞭となり、本社と支店が同じ目的に向けて協力しやすくなったことを感じています。

また、支店ごとの調査結果を細やかにフィードバックできたことも効果的でした。これまでは会社全体の調査結果を示されたところで、なかなか自分ごととして考えづらい支店も多かったのです。自分たちの課題について明確なフィードバックを得られたことで、具体的なアクションに繋げやすくなったのではないでしょうか。

現在取り組んでいる施策

  • 組織風土調査
  • 調査結果データ分析
  • 複数支店でのインタビュー調査
  • 結果報告と打ち手の検討

今後一緒に取り組みたいこと

チャレンジしたからこそ見えてきた、次へ向けた3つの課題。

今回は新たな試みでしたが、次年度以降の調査へ向けて、さらに調査・分析のブラッシュアップを3点考えています。1点目に、より多くの支店での詳細分析・深掘りの実施です。今回深掘りを実施できたのは、7支店のみ。しかし他の支店も様々な課題を抱えています。より広く、より詳細な、実態把握を行いたいです。

2点目に、会社・組織の課題や打ち手について社員一人ひとりに当事者意識を持ってもらえるようなブレイクダウンの仕方を検討することです。今回の調査結果とその打ち手は、基本的には支社長へフィードバックを行いました。もちろんそれも大切なことですが、今後は支社長にとどまらず、支店長、営業所長、一人ひとりの社員と、各レイヤーのキーパーソンを巻き込みながらの課題解決が重要になってくる。調査を行うだけではなく、適切に運用する方法についても同時に考えることが大切です。

最後の3点目は、現場の多様な意見を把握することです。たとえば私たちの事業所は、世の中の工場や企業のように、同じ職種が何十人もいるわけではありません。小さな事業所だと、職種はバラバラに営業・事務・機械整備の少人数で構成されているところもあります。そうすると職種ごと、課題感や仕事に求めるものも異なることがあります。支店の中でも、ひとくくりにはできない。より細やかな意見を抽出する苦労も、厭わない私たちでありたいです。

お客様の声

複雑な人事課題だからこそ、多面的・長期的に付き合えるパートナーを。

ヒューマンリンクさんには、今回の組織風土調査だけでなく、人事制度整備などでもご協力をいただいています。ひとつのプロジェクトにとどまらず、より広い領域でタッグを組んだお付き合いを続けていけたら良いですよね。具体的には先ほど挙げた、調査・分析のブラッシュアップなどをお願いすることも検討中です。

よくビジネスでは「PDCAを回す」と言いますが、人事の場合は単純なPDCAを回せることなどありません。ひとつの周期がとても大きかったり、人に関わるところなので状況が逐一変わったり。だからこそ人事のパートナー、つまりヒューマンリンクさんにも、単発で終わるサポートではなく、多角的・長期的なサポートを今後もお願いしたいです。